リハビリ
スポーツ復帰までに改善すべきことは、肩関節や肩甲骨の機能向上、投球動作に悪影響を与える他の関節機能改善、投球動作の改善が挙げられます。
肩関節の機能は上腕骨頭と肩甲骨とのアライメント(位置関係)が重要で、多くの場合で前方に突出しています。その状態で投球動作を繰り返すことで組織を挟み込んでしまったり、伸長ストレス、圧縮ストレスが大きくなってしまいます。肩関節の前後の筋肉のバランスやローテーターカフと言われるインマーマッスルのトレーニングが重要になってきます。
また、投球動作に悪影響を与える他の関節の機能改善としては、扁平足や甲高足、股関節のコントロール、体幹の機能などです。投球動作は一連の流れが重要ですので、片脚を上げるワインドアップ期では重心コントロールが大切で、その際にバランスを崩してしまう事がリリース期の肩関節への負担とつながってしまいます。
それらの関節機能の改善と並行して、投球動作の改善も行っていきます。関節の機能が改善しても、今までの投球動作が身に付いてしまっているとフォームは変わりません。
正しい投球動作、肩への負担が少ない投球動作を身につけることが、怪我の再発予防やパフォーマンスアップにも繋がりますので、一番重要なリハビリになります。